大好きな夏が訪れる前には、必ず”梅雨”があります。
ジメジメ~~っとして嫌な季節!?
菓子屋としては、気温と湿り気は大敵で、一番気を遣う時期ですね。
砂糖、小麦粉、米・・・全てが湿気を持つので同じ配合で作ってもカステラの生地が浮きにくかったり
らくがんの肌がガサガサになったりします。
何年やったとしても同じ環境はないので、四苦八苦しながらの毎日です。
中でも影響を一番受けるのが長崎カステラ・・・おなじみのお菓子です。
新月堂でもこの名前で普通に売っていました、が・・今はこの名前使えません
長崎県が商標登録を行ったためです、地元の名産を守る!という思いからなので悪いとも言い切れず、
では?どうしたものかな~~と・・・
店頭でもカステラの売れ行きが伸びていなかった事もあり、なんとかせにゃあかん!
意識すると不思議なものでいろんな話が寄ってきます、地元の観光施設から自家生産の牛乳を使って
カステラを作れないか?という相談を受けたのをきっかけにして、改良してオリジナルの”カステラ”を
作り上げました。
次に悩んだのがネーミングです、せっかく地元の牛乳と新鮮な卵を使っているので地元に密着した名前
をと知恵を出し合い出し合いもめてもめて・・・ようやく”富丘カステラ”と命名
なんの事はないこの地域の名前”富丘”(とみおかと読む)をつけただけ!?
少し言葉遊びをして富(RICH) 丘(HILL) ”リッチヒルカステラ”に決定!!したのです。
ひとつのお菓子を作り上げるのにも情熱が無いと、自信を持ってお客様にお薦めできないと思うのです
お土産に選んでいたきたい一品です。
このカステラをつかったラスクも販売中・・後日時間があればこのお話もしてみたいなと思います。
あれ?入梅の話でした。
今朝も雨の音で目が覚めました。葉を叩く雨音、土から反射する香り。
心地よい季節でもあるので、私自身は楽しい季節でもあります。
短い梅雨を心地よくお過ごしください。